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2014年1月
前進するアベノミクス

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3.「第3の矢」の基本的な考え方と今後に向けた戦略

「第3の矢」の基本的な考え方 (1)

1) 投資の促進

  • 企業の投資を促し、民間活力を最大限引き出す。
  • 大胆な規制・制度改革、思い切った投資減税 等
  • 主要な成果目標(KPI)
  • 3年間でリーマンショック前の設備投資水準
    (70兆円/年(昨年度63兆円)を回復。
  • 開業率が廃業率を上回る状態にし、米国・英国レベルの開・廃業率
    10%台(現状約5%)を目指す。等

2) 人材の活用強化

  • 女性、若者、高齢者等の人材の活用を強化。
  • 女性の活躍推進、若者の就業支援 等
  • 主要な成果目標(KPI)
  • 2020年に女性の就業率(25歳から44歳)を73%(現状68%)にする。
  • 今後5年間で、失業期間6ヶ月以上の者を2割減少させ、一般労働者の転職入職率を9%(2011年:7.4%)とすることを目指す。
  • 2020年までに留学生を倍増する(大学生等6万人→12万人)。 等

「第3の矢」の基本的な考え方 (2)

3) 新たな市場の創出

  • 世界共通の課題に取り組む中での新たな市場の創出
  • 最新医療機器の認証の迅速化、最先端の研究開発を総合的に指揮する機関の創設 等
  • 主要な成果目標(KPI)
  • 健康増進・予防、生活支援関連産業の市場規模を2020年に10兆円(現状4兆円)に拡大する。
  • 医薬品、医療機器、再生医療の医療関連産業の市場規模を2020年に16兆円(現状12兆円)に拡大する。
  • 今後10年間でPPP/PFIの事業規模を12兆円(現状4.1兆円)に拡大する。等

4) 世界経済との統合

  • 日本企業の対外進出や対内直接投資の拡大を通じた世界経済との統合の推進
  • TPP、日EU・EPA等の経済連携の推進、国家戦略特区を活用した規制改革の推進による世界で最も活動しやすいビジネス環境の実現、対内直接投資の拡大 等
  • 主要な成果目標(KPI)
  • 2018年までに、貿易のFTA比率70%(現状19%)を目指す。
  • 2020年までに外国企業の対内直接投資残高を現在の2倍の35兆円に拡大する。
  • 2013年に訪日外国人旅行者1000万人、2030年に3000万人超を目指す。等

成長戦略の強化に向けて

  • 今回の成長戦略の特徴は、文書をとりまとめただけで終わらず、①「実行」を最重要視するとともに、②成長戦略を「進化」させ続けること。
  • 2013年12月に、「第3の矢」をさらに強化するため、以下の2つの点について安倍総理から指示が行われた。
日本再興戦略の「実行計画」の作成
  • 日本再興戦略に基づく施策を着実に実行していくため、「実行計画」を2014年1月中に策定する。
  • 「実行計画」には、主要な施策の実施期限や担当大臣を明示し、PDCAサイクルで実行を管理する。
成長戦略の進化に向けた「検討方針」の作成
  • 成長戦略の更なる「進化」を図るため、2014年年央に改訂版「成長戦略」を作成する。
  • そのための中間的プロセスとして、特に雇用・人材、農業、医療・介護といった分野における構造改革について、「今後の検討方針」を産業競争力会議(議長:安倍総理)においてとりまとめる。